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リストマーク sola 最終回 

2007年07月04日 ()
◆TVO 月曜 25:10
 第13話 「ソラ」 07/02放映

 結局、何を言いたかったのか、というのが今一つ見えてこない。
 「生きてるってすばらしい」なのかなあ。

 主人公が蒼乃だったのなら最初からそういう見せ方をしてほしかった。なんでわざわざギャルゲ形式で名目主人公立てるんだ。キャラ萌えで売りたいなら変にややこしいストーリーにしなければ良いのに。

 無駄に長いよ。

 終わってみれば蒼乃×石月姉妹丼エンドということで。
 それはそれで良いんだけれども、納得のいかないところが多すぎる。

1.蒼乃の扱い
 事実上「蒼乃の現実受容・社会復帰」の物語だったと見る事で作品としてのまとまりがつくわけなんだけれど、なまじっか基本的に依人視点で物語が展開していったためにものっそいわかりづらくなった。
 蒼乃と茉理の関係も、依人を巡る三角関係という外面で描かれてしまったんで、蒼乃→茉理への想いっていうのが全然見えてこなかったのが痛い。
 
 蒼乃としては「依人のいない世界に興味なんかないのに無理やり生き返らされた」という風に恨んでいて、それを茉理は後ろめたく感じて蒼乃から逃げた、というように解釈できるわけだけれども、蒼乃が茉理に抱いている想いがそれだけではないのは多分間違いないはずで、それが「森宮依人の行動」として描かれてきたことなんだろう。茉理→依人の関わりもまた然りで、茉理は蒼乃とああいう風に関わりたかったのだと思われる。

2.依人の扱い
 普通に考えれば蒼乃が作り出した傀儡に過ぎない「森宮依人」が茉理に惹かれる理由なんてどこにもないわけで、となれば依人が茉理を求めていたという事実はそのまま蒼乃の心そのものの投影であったという風に考えたい。
 もしも「森宮依人」が蒼乃の思惑とは一切関係なく独立した自我を持ち得ているのであれば(つまり理屈ではない恋心を抱いたのであれば)、それはもはや蒼乃の操り人形としての役割を越えた一個の生命体として認識されるべきだし、そうであるならば蒼乃が彼に依存することに特に何の問題もない(依人が消え去るべき存在であるのはあくまで彼が蒼乃の作り出した【依人】の幻影に過ぎず、言い替えれば蒼乃本人の鏡像であり非生産的な自己完結でしかないという理由に他ならない)と言えるはずだからだ。

 とりあえず見えている理由としては「茉理は自分のエゴで蒼乃を夜禍として生きかえらせたことを悔やんでおり、その過ちをチャラにするため、蒼乃を人間に戻すことを最優先事項と考えている。依人はその結果として消える」ということだけ。
 ただ、茉理が「依人を消滅させることによって蒼乃の変質的な依人への依存から脱却させる=蒼乃の精神的に解放させて人間としての健全な生を真っ当させる」を求めて一連の行動を行ったという見方をする場合、その行為にはそれなりの意義が認められる(※1)わけではあるが、結果としてそれが蒼乃本人の自我の変容をもたらした点においてそれは必ずしも最善の手段だったかどうかについては異論も出ることと思われる。

※1…なんだかんだでハッピーエンドに持っていっているため、本人達さえ幸せならば蒼乃の人格が変容しようが真名やこよりの記憶が消されようが「有り」という考えに基づけば問題なし。

 個人的にはそもそも依人が消えなくてはならない理由があったのか、という疑問(※2)もあって、それは何故かと言えば上記の「独立した自我」と、決定的なのは「石月真名」の存在があるから。
 蒼乃を直接的に関係を持ち、彼女の心を開かせたこよりと異なり、真名は本質的に蒼乃とは接触していない。依人とこよりを介在して間接的に関わってはいるものの、蒼乃本人とは一線を引いた関係性であるように描かれている。

※2…何回か見逃したので、ひょっとしたら「依人が消えないと青乃が苦しみ抜いたあげく発狂する」とか、「茉理と出会ってしまったせいで蒼乃の暴走がとまらない」とか、そういう理由があったのならお手上げ。

 人同士の関係というものは記憶によって保持される。故に、記憶の消去というのはそのまま人間関係の消滅であり、ある人物に関する記憶が消去されるということはその人物の存在を消去するのと同義であると言える。
 真名は依人という人物の存在を認識し、人格形成および自己認識の一端として利用している。そうである以上、依人という存在を消すという行為は、真名の人格を強制的に変容するということと同じ意味を持っている。

3.蒼乃人格統合エンドの是非
 まあそんなこんなで、私は今回の締め方には異論を唱えざるを得ない。
 何故なら、1に「蒼乃の人格が蒼乃・依人・茉理の折衷統合みたいなことになっている」点、2に「真名は結局依人を覚えてない/こよりも蒼乃を覚えてない」点がどうにも受け入れ難いから。

 まず1については簡単。
 ヤンデレじゃない蒼乃姉ちゃんなんて蒼乃じゃない
 人格統合して社会復帰と言えば大団円に思えなくもないけど、ぶっちゃけた話、「心が狭い」っていうのも個性であって、人間的成長によっていくらか器が広がるとかはあっても、あそこまで変わってしまったら最早本人とは別人であると言わざるを得ない。
 依人べったりで、依人の買ってくるぬいぐるみを何より心待ちにしてたり、依人が来ないと不機嫌になったり、こよりにしか心を開かなかったり、そういう蒼乃が好きなのに、何を真名と屈託なく喋ってんだと。お前はそんなに器用な奴じゃなかっただろと。
 統合蒼乃はきっと、真名やこよりと新しい幸せな関係を築いていくだろうことは想像に難くないけれど、少なくともそれは「森宮姉弟」と「石月姉妹」のそれとは全く別の何かでしかないんだもの。
 私の好きだった蒼乃を返して!返してよ!
 あ、いや別に好きっていうほどではなかったけど。
 
 次、2。
 理屈はどうあれ、真名が依人に抱いていた想いと築いていた関係、同様にこよりが蒼乃と築いていた関係と記憶、が失われている時点で、「森宮依人とその姉である蒼乃は存在していなかった」ことになっているわけで、もちろんその残滓は「空が好き」とか「折り紙が好き」いう形で残ってはいるんだけれど、でもやっぱり依人やらかつての蒼乃の記憶がない事に変わりはない。
 依人に振り回されっぱなしでそれが満更でもない真名やら機嫌が良いんだか悪いんだか測りかねて気を遣いっぱなしになるこよりなんていうシチュエーションも存在を抹消されているわけで、それはやっぱり気持ち良いことじゃない。
 夢オチやらタイムスリップオチが嫌われるのと同様に、それによって「それまで描かれてきたことがすべて否定される」という事実は、それらを受け入れてきた視聴者にとってはやっぱりどうしたって受け入れにくいもの。
 「依人は消えたほうが良い存在だったんだよ」と言われて、依人に好感を持っていた人間が良い気分になれるわけはない。私は別に依人好きだったわけじゃないけれど、彼は主人公として描写されてきたから、それなりに共感を持っていたというのも事実だから、「依人は蒼乃を現実から目を背けさせるだけの存在だらイラネ」とか言われたら自分を否定されてる気分にだってなる。

 依人本人がそれを受け入れたから良いじゃん、と言われれば返す言葉もないんだけれど、でも依人が自分が作り物であることを受け入れるに足る理由って実は描写はされてないんだよね(※3)。
 もし自分が依人だったら、たとえ作りものだったとしたって自分は依人だって思う気がする。逆に言えば依人が自分を作り物だっていうことを受け入れたのは自分が作り物だって思っちゃうくらいにそれまでの人生が嘘臭かったりしたってことなんだろう。それは裏返せば依人にとって蒼乃や真名との日々が「消えちゃってもまあ仕方ないや」程度のものだったっていうことな気がするんだけれど。
 まあこの辺は結局「ロボットに心は芽生えるか」とかそっちの話になっちゃって、結論は出ないんだけど。

※3…見逃した回で描写されてたらごめんね。

 スタッフの答えとしては多分、「依人が生きた証は確かに蒼乃や真名の中に生きていますよ」「蒼乃は変わっちゃったけどこよりとはちゃんと仲良くやってますよ」っていうことなんだろうけどなあ。
 じゃあ石月姉妹にとって茉理の存在ってなんだったんだよってなるし。

4.「sola」というキーワード
 蒼乃が「夜に続いている」って言ってたし、まあ昼だろうと夜だろうと「空」はそこにあって、それらは繋がってる。一つの面しか見えないものでも、誰かと関係を持つことでそれを知ることはできるよってことかなあ。
 生きる喜びっていうのは脳内弟からもらうもんじゃなくて、現実の誰かからもらうもんなんだよ的な。そうでないと依人が消えた意味がない。
 でも全編を通して箱庭っていうか、事実上「蒼乃と茉理のすれ違い」の余波でしかなかった印象で、石月姉妹も繭子とヒゲダンディーも、問題解決に何ら関与してないんだよね。だからどうしてもただの「脳内痴話喧嘩」に見えてしまったのがにんともかんとも。
 
5.オチ
 茉理生きてんのかよ。まあ断定はできないんだが。
 ただ深読みすると「夜禍としての命を蒼乃に捧げたけど、人間として転生した茉理と転生かなんかした依人が仲良く生きてる」っていう風にも読めるんだよなー。 

☆TBですどう。
あれで 蒼乃さんは 納得して →幻影現実 私的工廠 ブログ  さま
でも、職が無いのね→ゼロから さま
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[2007.07.04(Wed) 01:19] アニメ最終回Trackback(2) | Comments(0)
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